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August 18, 2008

Goodbye Clifton, Forever Pride

1年半ほどの間、GMとちょこちょこと連絡を取りながら温めてきたアイデア。今回の訪米の目的のひとつはそれを具体的にするためだったはず。しかし残念ながら訪問して聞かされたのはチーム移転・売却の話。

しばらくすれば正式に発表されるだろう。PrideはOregonかNorth Carolinaへ移転・売却される。インターンとして働いている当時も大きな利益を生み出しているとは到底思えなかったが、やはり世の経済動向からすれば致し方ないところなのか。自分の選択が正しかったというつもりは毛頭ないが、もしチームに残ってがんばっていたとしても厳しい環境になっていたことは間違いない。当時サブプライム問題の発生や景気がここまで悪くなるなんぞ誰にもわからなかった。一介のインターンだった自分が詳細を知る由もないが勝手に推測してみる。チームは3-4人の共同オーナー所有されており、いずれも裕福な弁護士や地元企業の社長など生きていくための「生業」は別に持っている。割合は不明だがおそらくチームの所有権(Ownership)は分割されていたのだろう。数年前にMLLのリーグの価値は6チームで$2Mほどという記事を読んだので少し安く見積り$200Kと仮定する。オーナーたちが売却の理由は単純2つ考えられる。ひとつは8シーズン(年)運営して投資に見合うリターンを上げれらなかった(そして将来のリターンも望みが薄い)。もうひとつは利益を確定させて、チームを売却。毎年毎年チームの収支が赤字でもチームを購入(所有)した時より高い値段で売却して累積赤字を上回る売却益を得ることができるというパターン。メジャースポーツは色々と制限があり売買は簡単ではないだろうがマイナースポーツ(メジャースポーツのマイナーリーグ含む)は投資の対象としては悪くはないはず。ただし景気に大きく左右されるし、将来価値を読むことは普通のビジネスに比較して難しい。個人的な憶測だがそれらの投資の多くは裕福な人たちの趣味やサイドビジネスというケースが多いと思われる。いずれもスポーツビジネスは投資したらどれだけリターンがあるかは非常に読みにくいはずで工場を建てて物を製造、販売するのとはまったく異なる。おそらく今回の移転・売却は前者の理由ではないかと思われる。チームの価値がこれ以上損なわれないうちに買い手に売却したのかと。ご存知の方もいるかと思うがPhiladelphiaは現在色々なごたごたがあり実はオーナーはおらず(ホームが無く、ツアーチームのようになっている。)、リーグ(MLL)が仮オーナーとなっている。

プライドの収支を自分なり分析してみた。選手の移動費などは幾分かリーグから補助はあったのだが年数が進むにつれチームの独自採算を促すために年々減らされていた。チームの年間収入はばらつきはあっただろうがメインの収入であるチケットの販売から推測するにホームゲーム6試合でおおよそ平均$100K~150Kの間だと思われる。選手の給料はリーグが支払っているが、チームにも別項目でいくぶんかの負担はあったはず。その他考えられる支出は人件費、(2-3人の有給の社員、GM、Assist GM、Game Operation等、ヘッドコーチ、トレイナー、チームドクター)、広告宣伝費、グランド使用料、光熱費、通信費、選手移動費、宿泊費など。仮に有給社員が3人で一人$30Kだったとしても収入のほとんどが人件費に消えることになる。推測に推測を重ねたものなので精度に問題はあるだろうが厳しいことは理解できると思う。

数ヶ月前にGMが辞任し(現在ラクロスには関わっていないらしい)、その後新GMは就任せずにAGMが代行していたので少し変だなとは思っていたのだが移転・売却はやはり悲しいものである。せっかく築いた人脈も消えてしまうことになる。また色々なつてを探さなければ。アメリカは組織はごそっと変わる(売却など)ので個人との付き合いが非常に重要で有能な人はどこに行っても有能な人との人脈を持っている気がする。AGMは「Change is good!」と繰り返してはいたが、なんとも言えないものがあった。

Cliftonという町に1年弱お世話になった。マンハッタンから車や電車で30-40分ほど。町はベッドタウンでもあるが特にこれといった産業があるわけでもなく日本の地方都市のシャッター通りに近い雰囲気もところどころに感じられる。マンハッタンからの途中には廃墟と化した工場も散見される。永遠に続く不況もないだろうが今の経済状況の一面を見ることができるし、色々と考えさせられる。短期間だがお世話になったチーム。マイナースポーツゆえの悲しい結末なのか。将来の成長のための一歩であって欲しいと願う。Prideがなければおそらくこの町に立ち寄ることもなかっただろう。残念だがPrideが存在しない限り将来立ち寄ることもないだろう。写真はCliftonの駅。真夏のカラッと晴れ上がった青い空とほんの少し秋を感じさせる爽やかな風が印象的だった。

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